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「第7回西周賞」募集のお知らせ

「第7回西周賞」募集のお知らせ

幕末から明治初期に活躍した西周(にし・あまね:1829-1897年)は津和野町で生まれ、哲学や国際法をはじめとした西洋諸学の日本への受容に寄与し、我が国の学術界に大きな影響を与えました。
津和野町では、西周の優れた業績を顕彰し、その知的伝統を継承・発展させるべく、若手研究者育成とその支援を目的とした「西周賞」を明治維新150周年の平成30年に創設いたしました。なお、本賞は、平成29年12月2日に島根県立大学と津和野町のあいだで締結された「西周研究にかかる連携・協力に関する協定」関連事業の一環として、同協定の新全集編纂事業と並行して毎年開催しています。
表彰および賞金授与は、毎年津和野町で開催される「西周シンポジウム」にて行い、その際受賞者はご自身の研究に関する講演をしていただきます。西周シンポジウムは、町内や近郊の住民を対象としたものであり、研究成果を広く一般の方々に公表する機会として捉えていただけますと幸いです。
※応募を希望される方は、要項をご確認の上、期日までに必要書類を郵送ください。本ページ下部より「西周賞要項」と「西周賞応募用紙」をダウンロードすることができます。

詳細は「第7回西周賞」のホームページにてご確認ください。

https://www.town.tsuwano.lg.jp/www/contents/1711414258094/index.html

 

「第7回西周賞」募集要項:
◆募集テーマ 「ひろく西周にかかわる学術論文」
・西周を論じたもの
・西周と関連する幕末から明治維新期の人物や出来事を論じたもの
・幕末から明治期における思想・言語・政治・法律を扱ったもの
本賞は、哲学をはじめとして、法学、日本語学、心理学、軍事論など様々な領域で活躍した西周を顕彰するものであるため、日本における西洋哲学の受容や発展にかんするものから、国語・国字論争を主題としたものなど、幕末から明治初期における思想や言語、政治等を扱ったものを対象とする。

◆応募資格
・若手研究者支援のため、応募時に40歳以下の者
・令和6年(2024)11月末~12月初頃(予定)に島根県津和野町で開催される「西周シンポジウム」に出席し、講演できる者

◆応募規定
・8,000字以上20,000字以内(手書きは不可)
・縦書き・横書きなど書式は自由
・未発表の論考か令和5年(2023)1月1日以降に発表された論文
・既出の論文を提出する場合はその出典を明記すること。また、投稿中や投稿予定の論文を提出する場合、投稿先にも確認を取ること
・応募用紙に必要事項を記入の上、原稿7部とともに郵送すること
・同一の論文で複数回応募することはできない

◆賞金
・西周賞(1名):賞状および賞金10万円と津和野町への旅費(上限8万円)

◆応募方法
・原稿7部と応募用紙1部を同封して郵送すること
・締め切り日:令和6年(2024)8月16日(必着)

◆応募先
〒699-5604 島根県鹿足郡津和野町森村ロ127
津和野町郷土館内 津和野町教育委員会 西周顕彰事業担当

◆選考結果
前もって入選者に通知するとともに、町のホームページ上で発表する

◆贈呈式および講演
令和6年(2024)11月末~12月初頃(予定)に開催される西周シンポジウム(於:津和野町)にて行う

久松真一・八木誠一「覚の宗教」音声版

久松真一・八木誠一「覚の宗教」音声版

Interviews with an Awakened Japanese Zen philosopher Shin’ichi Hisamatsu

久松真一(1889-1980年)は、哲学者・西田幾多郎(1870-1945)の弟子で、禅者・禅思想家、元京都大学教授(仏教学)。ハーバード大学神学大学院(Harvard Divinity School)でも客員教授として教鞭をとった。
最晩年には、日本の著名な新約聖書神学者・宗教哲学者の八木誠一による哲学的インタヴュー(対話)が行われ、その内容は春秋社から『覚の宗教』として出版された。そこでは悟りの最も本質的な部分についての久松の考えが八木によってうまく引き出されている。その音声データは、長らく八木によって大切に保管されていたが、今回、その歴史的重要性を鑑み、八木誠一氏、久松定昭氏、春秋社らのご厚意のもと、武蔵野大学の小西達也先生が Youtube の動画として公開される運びとなった。

インタヴューのリンク:

1a. 中世から後近代へ(From the Middle Ages to the Post-Modern Age)-No.1

1b. 中世から後近代へ(From the Middle Ages to the Post-Modern Age)-No.2

2a. 覚と信仰(Awakening (Enlightenment) and Faith)-No.1

2b. 覚と信仰(Awakening (Enlightenment) and Faith)-No.2

3. 覚と言葉 Awakening and Language

4a. 価値の根源と価値の創造(The Source and Creation of Values)-No.1

4b. 価値の根源と価値の創造(The Source and Creation of Values)-No.2